言う事聞く子は良い子なの?
写真はサンタを無言で「ください」とねだるうちの犬。
あげませんけどね。
テラ、4歳。エアデールテリアの男の子です。
私、この状況、とてもとても満足です。
昨年は私の許可なく欲しいものは引きずり下ろして味見をしていましたから。
下に置いてあるサンタはちょっと味見してますが「ダメって言ったよね?」で自ら口から離すようになってきました。
ここまで言い続けて3年・・・
あとちょい!頑張れ、私!笑
犬育ては万年幼稚園児がいるのと変わらないと、子育て経験者の友達たちが言ってます。
で、タイトルの「言うこと聞く子は良い子なの?」につながるんですが・・・・笑
言うこと聞く子は「大人が楽で都合がいい」良い子なんじゃないのかな?と思ったりします。
言うこと聞かない。
やることやらない。
言ってもやらない。
これ、お母さんたちのイライラの元ですよね。
いや・・・私もそうですから・・・
まだね、ちびっこ時代はそれでも言うこと聞きますよね〜。
だんだん自我が芽生えて、子供の中に「自分基準」ができてきて(これがね、合ってないことが多くてね〜。あはは)今までのように言うこと聞かなくなります。
ちびっこのお母さんたち、何しようと言うこと聞く今を楽しんでねー!笑
まあ、言うこと聞かないは成長なんですけどね・・・
わかっているけど、日常暮らしていたらいつも笑ってはいられない。そりゃそうだ。
なので、年1回やる面談では「各種様々な反抗期」のお話を聞きます。
お母さんたちの大きな愛と期待を感じる時間。
「練習しなくて」「言っても聞かなくて」などなど。
先生から言ってくださいとも言われます。
まあ、言ってもいいんだけどね。先生といえども他人ですからね、同じ言葉でも受け取る側はかなりきつく感じるんです。
(だから泣くんだろうね〜。サボっていることとか分かっている子が多いんだよね)
私、基本的に話します。
ガチャガチャになっている時くらいかな〜大きな声出すの。
そんな状況でも私が黙っていると、子供達は「やばい?せんせー怒ってる。やめよう」と男子たちだけでも気がつきます。
で、そこからお話。
理解できるのか?くらいのレベルのお話もします。
でね、子供達に「できるものしか渡してないし、要求してない。そりゃ今までより難しいさ。でも私はできると思っているし、期待している」とストレートに話します。
子供は振り返ることが得意ではないので「去年はこんなことできなかったよね。このテキストだってこんな風に言っていたよね」と確認させるとおとなしく聞いてくれて、次の週結果出してきてくれます。
その時、その子のツボに入らないとこの作戦もダメなんですけどね。笑
これね、気をつけてほしいのは「話を聞いているふり」をする子供もいることです。
その子供には「ふり」って自覚はないですけどね。
理解してないのに「うんうん」と頷く、いわゆる良い子たち。
で、表面上はこなしてくる子。
もちろん本人たちの自覚はありません。
周りの大人たちも気がつかないことが多い。
パパッといろんなことできちゃう子にこの傾向強めです。
話したことから自分がやることを抜き取る力は抜群なんですけどね、自分がどうしたいか?どうしてそれをやるのか?を表面的にしか捉えていない。
処理能力は高いので、あまりその問題は表面に出ません。
問題が出てくるのは、自分を要求される場面でかな?
音楽教室でいえば「どう弾きたいの?」「どの曲が弾きたいの?」と尋ねた時に言葉で表現できないのではなく、それが出てこない子がいるんです。
これはうちのお教室だけではなく、どのお教室でもあるあるでしょう。
えー?それなんの問題があるの?と思われる方も多いかな?笑
演奏にね、その子の味が出ないんです。
これ読んでいる先生方はかなり頷いているんじゃない?笑
演奏は楽譜通り弾ければオッケーではなく、そこから掘り下げる能力が一番大切です。
先生についているから先生の言うことを聞いていればいいという弾き方をしていると、ある一定の成長後、苦しみます。悩みます。子供がね。
だいたいそういう子供はよく練習する子で、先生たちがもっともっと伸ばしたいって思わせてくれる子・・・
創造性。
妄想。
この辺って画一的になると無くなってしまう部分です。
それ持ってないとダメなの?現実は厳しいんだから現実的に生きることが大切でしょ。とも思いますね。
うんうん。現実的な部分は日常こなすのにはとても大切。
いろんなことができなくなるから。
これは子供でも大人でも一緒で、自分だけの場所を持つこと、そこで休めることで現実社会と向き合えることあるんじゃないかな〜
だからね、私は「あまり言うこと聞く良い子」である必要はないと思っています。
好き嫌いが口で言えなくても、演奏に出ているうちはまだ大丈夫。
ま、本当は口で言えた方がいいけどね。
口から吐き出すことでスッキリすることもありますからね。
あんまりね、良い子を目指さないでね。笑
演奏がつまんなくなっちゃうとせんせー悲しいわ。
その子それぞれの音を見つけて、自らの力で弾けるようになってほしい・・・
そこまでの道のりは決して緩やかではないけれど、先生と一緒とか、仲間と一緒なら乗り越えていけるんじゃない?
子供達の力は無限大です。
細かいところにあまりとらわれず、3歩下がってみるときっといいもの発見できます。
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