イヴの調律
メリークリスマス!
サンタさんは来たかな?
私のところには調律師さんがやってきて、お教室のピアノの音を整えてくれました。
ま、サンタさんだな。私にとっても。ピアノにとっても。
写真はピアノの下の大きな板を外したところ。
ここにも弦がいっぱい張ってあります。
いたずらっ子たち、よくここを蹴ったりして怒られますが、蹴ってはいけないのはこの画像見せればわかるかな?
そしてその大きな板は触れないようにあるんじゃなくて、ピアノの音を反響させて美しくひびかせるための大切なもの。
ここに足をつっぱって足台にちゃんと足を置けない子も多いけど、そこに足付いていたら響かないし、歪んだらピアノとして致命傷なんだよね〜。
なんていうのも見せたいよね〜といつも調律の時に思います。
ピアノは全部が楽器で、何1つ音を出すのにいらないものはない美しい楽器なんだと。
さて、調理師さん。
まずは鍵盤の凹んでいるところを探し、何種類もある薄い紙のようなもので高さを調整するところから始まりました。
鍵盤が凹んでいるって言ってもミリ単位ですけどね。笑
1mmないところもあるでしょうね。
鍵盤の高さが整うと、驚くほど弾きやすくなるんですよね〜。
鍵盤の感触も変わるし。
本当に「指にセンサー付いている」みたいに感じるんです。
すべて整うまでに約5時間弱。
たくさんの工程を経て、いい音がなるようになりました。
いつもいつも本当にありがとうございます。
ピアノの寿命やどうしてこうなるんでしょう?などの私の質問にしっかりと丁寧にお答えくださる方達です。
ん?複数なんですか?
調律に来てくれるのはお一人ですけどね。
ここから来ていただいています。
私のピアノはKAWAI。しかもアップライト。
ここにお願いする前にものすごく悩みました。
国産のアップライトごときがお願いして良いもんなんだろうか・・・と。
Web見てから連絡するまで1年以上は経っていたと思います。
結局ね、自分の欲求には勝てなかった・・・笑
(いつもそうですが)
私は「音」と「響き」が大好物なんでね。
結果、大正解でしたね!
本当に音が変わるし、違います。
響きますね。とっても。
丁寧に音を出すともうドキドキするような音が出ます。
うちの生徒ちゃんでそこまで出せる子いません。笑
まあ、まだまだ出ないだろうな〜。
ピアノの音だけじゃなく、弦の音も出るし、木管の音も出ますよ。
わかりませんよね?笑
ピアノなのに?
エレクトーンじゃないのに?
出るんですよ〜。出せるんです。
私だってコンスタントに弦や木管の音が出せるわけじゃない。
ここは弦で演奏している感じ〜だからこういう音が欲しいって明確に思って練習していてもなかなかでない。
タッチ、体の使い方。ふふふ・・・涙
まだまだ修行不足ですね〜。うん。
ピアノは押せば音が出ます。が、いい音出すのにはとてつもなく修行が必要です。
ただただ楽譜の音を追っているだけではでない。
いい響き、音の重なり、両手で8個音を出しているけど、どの音を出したいの?
そんなこと考えて練習している子はまずいないでしょうね。
でもね、本当はそれが「ピアノを弾く」なんですよ。
どんなに小さくてもね。
だから、そう弾けなくても「そう弾けるピアノ」にはしておきたいんです。
こういうこと書くとね〜言われちゃうのが「そこまで専門的にやるんじゃないし」って言葉。
いやね、これ専門的な話ではなく基礎的なお話。笑
基本の「き」の「自分の音を聞く」につながるんです。
この自分の音を聞いて弾く。
文章で書くとこれだけですが、実際にできる子はとても少ない。
ちびっこで自分の音が聴ける子は感受性豊かなので、少しデリケートな子が多いですね。
だから、それをキープすることが難しい。
普通であるようにと教育されるのでね。
耳は育つもんです。
最初から耳がいい子以外は、あとはトレーニング。
大人がいくら言ったところで、子供自身が「音を聴く」ことに興味を抱かないと聞きませんけどね。
さて、お休み中は気持ちよい音で弾けます。
ん〜〜〜!楽しみ!
好きな時に、好きなだけ弾きたいな〜。
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