選曲のキモ(ちょっとグリフェス絡み)
ある生徒ちゃんが言いました。
「せんせーってさ、なんでもいいよって言うけど、好きな曲弾かせてくれないよね〜」
ふっふっふ。あたり。よく見てんね。
特にグリフェス(発表会)のような時には「その子の良さが最大限に活きる曲」を選んでいます。
なので、「その子」が活きない曲は普通に却下します。笑
なのでね、本当に弾きたい曲が弾けるか?っていうとそれは違いますね。
すごいレベルの高い曲を言う子もいます。(これうちの教室には多めです)
基本的には「舞台でその曲の良さを出せる子」にしかその曲は渡しません。
こちらは頑張ってねと託すわけですから、活かせる演奏力や音楽力的な土台、普段の練習量から熟慮して選曲するわけです。
なので、自分の好きな曲を弾きたければ、そこまでの努力をしないと弾けないってことです。
アレンジも同じです。
アレンジはその曲を演奏する子のために書きますので、その子仕様です。
かっこよく言えば「オーダーメイド」ですね。
その子の持つ良さ、問題点、クリアしてほしいことを盛りだくさんに入れ込んでアレンジします。
連弾やアンサンブルでも一緒。
私の頭の中にはその子たちが演奏している姿があり、音がなんとなく鳴っているんですよ。
こうなったらいいな〜ここはこんな風に演奏して欲しいな〜と考えながらアレンジしています。
みんなが教科書でしか見ないモーツァルトやベートヴェンやショパンも「ここはこんな風に演奏して〜」って思いながら作曲しているんです。
それを汲み取るのが演奏する人の役目。
なぜかうちの生徒ちゃん達に大人気のモーツァルトのトルコ行進曲。
(ねえねえ、なんであの曲はそんなに人気なの???)
こんな風に弾けたらもう本望ですね〜。
ピアノやめてもいいくらい。
届かないから、憧れるからついつい弾いちゃうんでしょうかねえ〜・・・(独り言モード)
これはかなり演奏力が上がらないとできませんよねえ〜。
今やっているテキスト、バーナム、ハノンなどなど、いろんな要素が詰まっている曲です。
楽譜見て音だけ追っている子にはまだまだです。
まあ、来年は生徒ちゃん向けのイベントはないから地道に基礎練習を頑張って欲しいところです。
あとポピュラーではルパンが人気ですが、これも難関曲。
ちなみに私もかっちょよく納得するほど出来た試しがない曲・・・
これこそ、ポピュラー的要素、ジャズ様子がふんだんに詰まっていますので、今度はクラシックだけのレッスンやっていても弾けないんです・・・
いやあ〜難しいですねえ〜。
選曲ってね、意外とキモなんですよ。
これでいいや〜って決めちゃうと後で泣きますね。
うちのお教室のイベントは「選曲」にかなり命かけます!
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