本番3日前のトラブル(グリフェスのお話)
エレクトーンデータが一部破損・・・
木曜日、練習に来ていた生徒ちゃんが「せんせーなんか変!」って教えてくれて発覚!
その5日前のリハーサルでは何の問題もなく弾けたのに・・・
確かに何度聴いてもおかしい。
でも、その場で慌てふためくわけにはいかない。
だって心配そうな生徒ちゃんが私の顔を覗き込んでいるんだもん。
今回、データを買って使っているものでも全て手直しが入っています。
「ここでデータ破損とかないわー」と心の中で思いながら、その場はiPadからデータを飛ばししのぎました。
次、生徒ちゃんが練習(ピアノの子がエレクトーン弾くので、主にベース練習のために来てました)に来るのは土曜。
グリフェス前日!
ここまでになんとかしないと!
そもそもエレクトーンのデータって何よ?って話ですよね。
壊れたのはリズムシーケンサー。
ここに1小節ずつ作ったリズムを「A-B-A-B-A-A-B-C」のように組み合わせて並べ記憶させ、順番に再生しているんです。
数百小節、これを組んであります。
音色もそれに合わせて変わるようになっています。
音色組むのだけでも結構大変!さらにリズムシーケンサーもとなるとかなりの大仕事になるわけです。
ま、これをね、昔は1から組んでいたんですが、今は「データ」として売っているので、それを購入して使っているってことです。
そのデータの芯と言ってもいいようなリズムシーケンサーが1部破損っていうのは「こんなところでbass drum鳴らないよおおおお」ってへんなリズムになっちゃうわけですね。
生徒ちゃんが帰ってから、自分で何度も弾き、破損を確認。
1部破損っていっても購入したデータは深くまでいじれないように作られていますので直せません。
(盗まれないようにね。プロテクト(鍵)かかっています)
なんで壊れたのか?何が怪しいのか?はある程度探らないと、また再度破損恐れも・・・
アシストみきこ先生とも連絡を取り、いろんな先生に「こういう風になっているけど、経験あります?」と尋ねましたが、リズムシーケンサー1部破損はどなたも経験がない。
フッ・・・このいっそがしい時期にレア症状かよ・・
ものすごい忙しい最中でしたので、みきこ先生と話しながら記憶をたどり、どうやらUSBそのものの動きが怪しんじゃないかという仮説を立て、問題解決へ向けて動きました。
まず購入した元データは生きていましたので、それを他のまだ使っていないUSBに移し、音色を多少手を入れて、細かいところは当日みきこ先生にパスすることに。
そして同じデータをもう1つ違うUSBに買いました。保険ですね。
同じようにデータに手直し入れます。
もちろんその怪しいUSBには他の曲のデータも入っていましたので、慎重に他のUSBに移行作業。
そして、本番用のUSBを1本。予備USBをもう1本つくりました。
そこまでも神経使いましたけれど、そこから全部のデータを弾くという、発表会直前にこれやるのか〜?というまさかのチェック作業・・・
1つのデータが破損しているってことは、他のデータもやられている「かも」しれない。
なので、グリフェスで使用する全データをチェックしなければならない・・・
かる〜く脳みそ飛びましたね。
弾くだけなら別に大変じゃないですけど、グリフェスでやるエレクトーンの曲の全データを疑って弾きながら聞くというのはこたえました・・・
私が出来るところまでやって、細かいところはパス!でおしまいにしましたが・・・
(他にもやることはてんこ盛りでしたから〜。みきこ先生「頑張ります!」って言ってくれたしっ!)
頑張った甲斐あって、データがおかしくなることもなく、みんな立派に弾けましたけどね。
今回のグリフェス、いろんなことがかなり波乱万丈でしたが、3日前にデータ破損とかないわー。
私自身、データが飛ぶというのはあまり経験がありません。
学生の頃、まだフロッピーだった時に試験室に入って落としデータ飛び、慌てて1回試験室を出て、カバンの中に入っていたフロッピーで弾いたというくらいしか覚えてない。
(まあね、もう辛かったことは忘れる年代に入ってますけどね)
このデータ。
今はエレクトーンだけじゃなく、ピアノも何かを再生させてそれに合わせて演奏するなどお使いの先生も多いかと・・・
ひとたび壊れると、何もできなくなっちゃうのが玉に瑕・・・
エレクトーン育ちの人はこう教えられています。
「データがないから弾けない?(ここで嘲笑)どんな音でも弾けなくてどうするの?(ここかな〜り上から目線で)」
そう。音色やリズムをふんだんに使うエレクトーンですが、最終的に求められたのは「演奏力」でした。
いやあ、怖い、怖い。
久々に先生たちのあの怖い嘲笑を思い出し「負けないもん!」と変な力を出してしまいました。笑
次はグリフェスの楽しいお話をしますね。
0コメント