塾(進学)とピアノの両立
グリーンライト音楽教室ではゆる〜くレッスンやっていることもあり、あまり塾だからとか中学校に(高校に)なったからとそれを期に辞めるというお話はいただきませんが・・・
学校と塾の比率が生活の95%を占め始めると、やはり誰しもが1度は「辞めようか」と思うようです。(月にかかる費用の面でも苦しくなりますよね・・・)
進学で遠くの学校に決まって、物理的に通うのが困難になった・・・
塾の宿題を夜中までやっていて、何も他の時間がない。鍵盤に触れない・・・
確かにね、お家で練習できないから進度は遅くなります。
まあ、ぶっちゃけ停滞しますね。
じゃ、辞めちゃうか?
ここでね、すこ〜し考えて欲しいんです。
ピアノ・エレクトーンを弾けるようなればいいとだけ思って通わせていました?
うちのお教室で長く続く保護者さん達は「続けて欲しい」「楽しんで欲しい」「弾けることも大切だけれど、頑張ることも覚えて欲しい」などなど、弾けること以外の要素をたくさん思っていらっしゃる方が多いです。
私の経験から言っても、音楽はいろんな場面で自分を支えてくれます。
さほど真面目に練習するタイプではなかったけれど、嬉しいことがあっても、悲しいことがあっても弾いて発散していた部分は大きかったし、大きくなれば親に言えないこともたくさん抱えますから、音楽の存在は大きかったですね。
レッスンに行くと受験とは全く違う雰囲気に癒されてもいました。
私の恩師は厳しいけれど優しい方でしたから。
受験でギスギスした私を受け止めてくださって、楽しいお話をたくさんし愚痴も聞いていただきました。
あとね、受験は一時期のものです。
うちのお教室では「1回は復帰」が条件ですが、休会システムがあります。
受験でどう生活が変わっていくか、予測がつきませんので「忙しくなるだろうから辞める」と即決して欲しくないために導入しているシステムです。
上手に付き合えば、止めなくてもレッスンは続けられるんです。
これやるからこっち辞めるでは、逆に何も続かない子に育ってしまいます。
ターゲットが受験なら、ピアノはサブ的な位置に置いて、また生活が落ち着いたらガツっとやればいい話です。
「辞める」ってそんなにいけないことなの?とも思いますよね〜。
子供が疲れ果てて、判断能力を失っているとか、体調不良が出てしまっているとなると、まあ受験を含めて「一回お休み」を考えないといけないですが・・・
私たち講師が「辞める」という選択肢を極力避けてくださいというのは、自分たちの収入が減るとかそういう下世話なことではありません。(逆に減ったら、また募集をかければいいことです)
正直、辞めたらそこでピアノ終わっちゃう子がほとんどなんです・・・
何年も頑張ってそこそこ弾けるようになったのに・・・
楽しい好きな曲が弾けるのはこれからなのに・・・
お家で楽しんで弾きます。とおっしゃるけれど、レッスンに行くのは弾くだけじゃないですもの。
先生とコミュニケーションして、アドバイスもらって、いっぱいお話しして笑って。
辛い時ほど、そういうの必要ではありませんか?
いろんなことあったけれど、ピアノ・エレクトーンは続いたよね〜と大人になって言える人になって欲しい・・・
講師たちは「弾けるようになればいい」なんてレッスンしている方はほとんどいません。
お預かりしたお子さんを大切に大切に、数年後を見て育てています。
忙しくなると目線が下がって「今」だけを見がちですが、深呼吸して遠くを見るとまた違う風景が見えると思います。
過去と現在が未来を作るんです。
この記事を読んで、このブログを書こうと思いました。
横浜でお教室をやっていらっしゃる福田りえ先生です。
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